記録帳3-C(武蔵坂学園入学以降)
TW4『サイキックハーツ』PC【鵜島・杏月(d18585)】に関するSSだったり雑記だったり仮プレだったり。 TW4って言って分からない方やなりきりとか苦手な方、荒らし目的の方は即時退出を推奨致します。
2014.02.06_放課後の出来事
- 2015/05/20 (Wed) |
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(先程の数学では、我ながら完壁な解を導くことができましたね。毎回こうありたいものです)
そんな事を考えていた杏月に、おずおずと話しかけるクラスメイトが―
そんな事を考えていた杏月に、おずおずと話しかけるクラスメイトが―
「―勉強を?私がですか?」
「はい、です」
放課後。帰り支度をしていた杏月に、穂風が話しかける―勉強を教えて欲しい、と。
「私に分かる範囲であれば構いませんが…何故ですか?」
「?」
突然の訊き返しに、穂風は首を傾げる。
「試験の成績を見る限り、あなたはクラス内でも優秀な生徒です。数値上は確かに私の方が上だったかも知れませんが、実際には私と同等かそれ以上の学力であると判断できます」
表情を変えず淡々と説明する杏月。少し気圧されあたふたしつつも、穂風は理由と疑問を口にした。
「えっと、その、さっきの授業でちょっと分からなくて、鵜島さんがすらすら答えててですね…あとあの、成績とかよく見てますね?」
「学生とは互いが励まし合い、また研鑽し合うものと教わってきましたので。成績の近い学生をチェックし、優っている点と劣っている点を分析しより良い成績を…失礼、話が逸れました。早速始めましょう、どの教科ですか?」
「あ、はい。ありがとうございます、です。えっとですね…」
何だかんだで承諾した杏月の隣の席を借り、ノートを広げる。
「ここの計算の解き方なのですが…」
「…確かに、ここは躓きやすい点です。ですが最初のうちは一つずつ順番に考え、理解した後で何回かやれば、自然に解けるようになるはずです」
いいですか、とノートに書かれた計算式を指さしながら、杏月が丁寧に説明する。
「ええと…あ、つまりここはこういうこと、ですか?」
最初はふむふむ、と聞いていた穂風だが、何となく分かった気がしてノートにペンを走らせる。
「はい、正解です。そこを理解していれば、かなり楽になるかと」
杏月が頷く。変わらぬその表情が、少しだけ和らいだ気がした。
「…ふふ」
「…?何か?」
「いえ、何でも」
話しかけてみて良かった、と穂風は密かに思う。
無口で冷たい印象の彼女が、本当は優しく、饒舌な一面を持つのだと、分かったから。
(これなら大丈夫かも…です)
勉強が、というのも嘘ではないが、何よりきっかけが欲しかった。
「ありがとうございます、です。…あの、えっと…」
友達になってくれませんか、の一言を言う、そのきっかけが。
※この画像作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『サイキックハーツ』用のイラストとして、鵜島・杏月並びに朧夜・穂風(及び、それらのPL)が作成を依頼したものです。イラストの使用権は各PC及びPLに、著作権はなぉみ絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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プロフィール
HN:
鵜島・杏月(背後:蛍月)
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
TW4『サイキックハーツ』のPC。詳細はステシにて。
※なお、このブログで使用されるキャラクタの画像は、株式会社トミーウォーカーのPBW『サイキックハーツ』用のイラストとして、PLである『蛍月』が作成を依頼したものです。イラストの使用権は『蛍月』に、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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